咬筋ボトックス治療について歯科医が徹底解説!
目次
1. 咬筋ボトックス治療とは?
こんにちは。吉祥寺むらかみ歯科クリニック院長の村上です。
咬筋ボトックス治療は、ボトックスという筋肉の動きを一時的に弱める薬剤を咬筋に注射する施術です。ボトックスは主に美容医療で使用されますが、歯ぎしりや顎の緊張といった医療的な目的にも用いられます。
両顎1回 33,000円
主な効果
- 小顔効果: エラの張りを軽減し、スッキリとしたフェイスラインを実現します。
- 歯ぎしりの改善: 無意識の歯ぎしりや噛みしめによる顎の負担を軽減します。
- 顎関節症の緩和: 筋肉の緊張が和らぎ、顎の痛みや不快感が軽減されることがあります。
2. 咬筋ボトックス治療の流れ
咬筋ボトックス治療は、以下のようなステップで進められます。
(1)カウンセリング
施術前には、医師とのカウンセリングが行われます。患者の悩みや目的を詳しく聞き取り、顔の状態や咬筋の発達具合をチェックします。この際、以下のポイントを確認します。
- エラの張り具合
- 歯ぎしりや顎関節症の症状
- 過去のボトックス治療経験
医師が必要に応じて治療の適応性を判断し、施術内容や効果の持続期間、副作用について説明します。当院では注意事項を記載した同意書へのサインをお願いしております。
(2)施術前の準備
カウンセリング後、施術に向けた準備を行います。
- 薬剤の準備
- マーキング: 注射を打つ部位を正確に特定するためにマーキングを行います。
(3)ボトックスの注射
施術は短時間で終わります。具体的には以下の手順です:
- 麻酔の有無を確認(通常は不要ですが、希望すれば麻酔クリームを使用)。
- マーキングした部位に極細の針を用いてボトックスを注射。
- 注射後の経過を確認。
全体の施術時間は約10~20分程度で、ほとんど痛みを感じることなく終了します。
(4)アフターケアの説明
施術後の注意点やケア方法について説明を受けます。具体的には以下の内容が含まれます:
- 激しい運動や顔のマッサージ、エステは避ける。
- 注射部位をこすらない。
- 治療効果が現れるまで1~2週間かかること。
3. 治療後の効果と持続期間
効果の実感
咬筋ボトックスの効果は、施術後1~2週間で徐々に現れます。特に以下の変化を実感する人が多いです:
- フェイスラインが細くなる。
- 噛む力が軽減され、顎の疲労感が減少。
- 歯ぎしりが和らぐ。
持続期間
ボトックスの効果は一時的で、一般的には3~6ヶ月程度持続します。その後、効果が薄れてきた場合は再度治療を行うことが推奨されます。持続期間は個人差があり、筋肉の発達具合や代謝の速さによって異なります。
当院では最初の施術後2~4週間ほど空けてのご来院をお願いしております。そこで、効果があまり実感できていない場合は追加でボトックス注射を行います。
追加ボトックス注射 11,000円
4. 注意点と副作用
咬筋ボトックス治療は比較的安全とされていますが、いくつか注意すべきポイントがあります。
主な注意点
- 直後の運動や入浴を控える: 血行が良くなると薬剤が広がりすぎる可能性があるため。
- 噛む力の弱まり: 咬筋の働きが抑えられることで、一時的に硬いものを噛むのが難しく感じる場合があります。
副作用の可能性
- 内出血や腫れが起こることが稀にあります。
- 表情の違和感(非常に稀ですが、ボトックスが他の筋肉に影響を及ぼす場合)。
施術後に異常を感じた場合は、早めにクリニックへ相談することが大切です。
5. 咬筋ボトックス治療を受ける際のポイント
信頼できるクリニックを選ぶ
- 経験豊富な医師がいるかを確認。
- カウンセリング時にしっかりと説明してくれるか。
自然な仕上がりを重視
過剰な注射は避け、自然なフェイスラインを保つ施術が理想です。
まとめ
咬筋ボトックス治療は、美容目的だけでなく、歯ぎしりや顎の緊張を改善する効果も期待できる安全性の高い施術です。短時間で終わるため、忙しい方にも適しています。ただし、効果は一時的であり、定期的な施術が必要です。治療を受ける際は、信頼できるクリニックを選び、医師と十分に相談することが重要です。
咬筋ボトックス治療を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください!