🦷歯が痛いけど我慢していい?受診のタイミングの目安
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🦷歯が痛いけど我慢していい?受診のタイミングの目安
~“少しの痛み”が大きなトラブルのサインかも~
「なんとなく歯が痛いけど、忙しいしもう少し様子を見よう」
「夜だけズキズキするけど、昼間は平気だから大丈夫かな」
そんなふうに、歯の痛みをつい我慢していませんか?
実は、“少しの痛み”でも放置してしまうと、
虫歯や歯周病が急速に悪化してしまうことがあります。
今回は、「歯が痛い」と感じたときに我慢してよい場合・すぐ受診すべき場合の目安と、
放置したときに起こりうるリスクについて、詳しく解説します。
🔍【まず確認】歯の痛みにはさまざまな種類があります
ひと口に「歯が痛い」といっても、その原因はさまざまです。
痛み方によって、考えられるトラブルの種類が変わります。
■冷たいものがしみる(キーンと短い痛み)
→ 初期の虫歯や知覚過敏の可能性があります。
歯の表面のエナメル質がすり減ったり、歯ぐきが下がって歯の根が露出していたりすることも。
一時的な場合は問題ないこともありますが、しみる範囲が広がる・頻度が増えると要注意です。
■噛むとズキッと痛む
→ 歯の中の神経(歯髄)が炎症を起こしているサインです。
詰め物の下で虫歯が進んでいたり、歯根の先に炎症が起きていたりする場合もあります。
放置すると神経が壊死し、強い痛みや腫れにつながることがあります。
■何もしなくてもズキズキ痛む
→ 神経が感染している、もしくは歯根の先に膿が溜まっている可能性があります。
この段階になると、市販薬では一時的にしか治まらないことが多く、早めの治療が必要です。
■歯ぐきが腫れて痛い
→ 歯周病や、歯根の先にできた膿が原因の可能性があります。
「痛み→腫れ→治まる」を繰り返す場合は、慢性の炎症が進行していることもあります。
⚠️【こんな症状は我慢せずにすぐ受診を】
次のような症状がある場合は、そのままにせず早めに受診しましょう。
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夜に痛みが強くなる
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痛み止めを飲んでも効かない
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歯ぐきや頬が腫れている
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熱が出る・リンパが腫れる
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虫歯が黒く見える、穴が開いている
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痛みが数日続いている
これらは、炎症が歯の神経や骨にまで広がっているサインです。
放置すると、神経の治療(根管治療)や、最悪の場合抜歯が必要になることもあります。
🕐【「少し痛いだけ」でも油断は禁物】
「痛いけど治まった」「しみるけど大丈夫そう」と感じる場合でも、
一度症状が出た時点で、すでに虫歯や歯周病が始まっているケースがほとんどです。
歯の神経は一度ダメージを受けると回復しません。
痛みが一時的に消えても、それは神経が死んで痛みを感じなくなっただけということもあります。
つまり、「痛くなくなった=治った」ではなく、
「悪化して静かになった」という場合もあるのです。
🦷【放置するとどうなる?】
歯の痛みを我慢して放置してしまうと、次のようなリスクがあります。
1️⃣ 虫歯が進行し、神経まで感染
→ 根管治療が必要になる/痛みが強くなる
2️⃣ 歯ぐきに膿がたまり、顔が腫れる
→ 外科処置や抗生剤が必要になる
3️⃣ 歯を支える骨が溶ける
→ 歯がグラグラして抜ける可能性も
4️⃣ 全身への影響
→ 細菌が血流を通じて全身に炎症を起こすこともあります。
特に糖尿病や心疾患がある方は要注意です。
🪥【痛みを繰り返さないためにできること】
■定期検診で早期発見を
吉祥寺むらかみ歯科クリニックでは、3か月~半年ごとの定期検診をおすすめしています。
虫歯や歯周病の早期発見・早期治療につながり、痛みが出る前に対応できます。
■痛みが出たら自己判断しない
市販薬で様子を見るのは一時的な対処にすぎません。
痛みの原因を特定して、根本から治療することが大切です。
■生活習慣の見直しも大切
寝不足やストレス、噛みしめ癖も歯の痛みを悪化させます。
日頃からリラックスを意識し、正しい歯みがき習慣を保ちましょう。
🏥【まとめ:歯の痛みは“体の警告サイン”】
歯の痛みは、体が「異常があるよ」と教えてくれているサインです。
我慢しても自然に治ることはなく、むしろ悪化してしまうことがほとんど。
「ちょっと気になる」「痛みが続く」そんなときこそ、早めの受診が大切です。
吉祥寺むらかみ歯科クリニックでは、
痛みの原因をしっかり調べ、できるだけ痛みを抑えた治療を行っています。
どんな小さな不安でも、お気軽にご相談ください。