骨がなくてもインプラントができる?ソケットリフトで可能に!|吉祥寺むらかみ歯科クリニック|武蔵野市吉祥寺の歯科、歯医者|土曜診療、日曜診療

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歯科コラム

骨がなくてもインプラントができる?ソケットリフトで可能に!|吉祥寺むらかみ歯科クリニック|武蔵野市吉祥寺の歯科、歯医者|土曜診療、日曜診療

骨がなくてもインプラントができる?ソケットリフトで可能に!

骨がなくてもインプラントができる?ソケットリフトで可能に!

こんにちは。吉祥寺むらかみ歯科クリニック院長の村上です。

近年、歯科治療においてインプラントが非常に注目されています。歯を失ってしまった部分に人工の歯根を埋め込み、噛む力を取り戻すことができるインプラント治療。

しかし、インプラントを行うためには、ある程度の顎の骨が必要です。骨が少ない場合、インプラントが難しいとされていましたが、そんな状況でもインプラントが可能になる方法があるのです。それが「ソケットリフト」という治療法です。

この記事では、ソケットリフトがどのような治療法で、骨が少ない場合にどのようにインプラントが行えるのか、また治療のメリットやデメリットについて詳しく解説します。


1. ソケットリフトとは?

ソケットリフトとは、上顎の奥歯の部分(上顎洞に近い部位)の骨が不足している場合に、インプラントを埋入するための骨を増やす手術のことです。インプラントは、顎の骨に直接埋め込むことで安定しますが、上顎の奥歯部分は上顎洞(鼻腔の奥の空間)が近いため、骨が薄くなることがよくあります。このような場合に、ソケットリフトによって骨を増やすことで、インプラントが可能になります。

具体的には、インプラントを埋める場所の骨に小さな穴を開け、上顎洞の底部を少し持ち上げる(リフトする)ことで、その部分に骨を追加する手術です。これにより、インプラントを埋め込むための十分な骨の高さと厚みが確保されます。

2. 骨が不足している場合のインプラント

通常、インプラントを行うためには、顎の骨に一定の高さと厚みが必要です。骨が不足していると、インプラントを埋め込むことができず、治療ができないとされていました。しかし、骨の厚みや高さが足りない場合でも、骨を増やす手術を行うことでインプラントが可能になるのです。

上顎の奥歯の周辺は特に骨が薄く、上顎洞という空間が影響を与えているため、骨が不足しているケースが多いです。これに対処するための方法として、「ソケットリフト」が注目されているのです。

3. ソケットリフトの治療の流れ

ソケットリフトは、局所麻酔を使って行う外科的手術です。以下は、一般的な治療の流れです。

1) 診断と計画

まず、患者さんの口腔内の状態を診断し、レントゲンやCTスキャンを使って、骨の厚みや高さを確認します。その上で、インプラントを埋め込むために必要な骨の量を判断します。

2) 手術前の準備

手術前に、口腔内を清潔にし、必要に応じて抗生物質を処方することもあります。また、患者さんがリラックスできるように、局所麻酔を行い、痛みを感じないようにします。

3) ソケットリフト手術

手術では、インプラントを埋め込む位置に小さな切開を加え、骨に穴を開けます。その後、上顎洞の底部を持ち上げ、骨補填材(骨の代わりになる人工的な材料)を挿入して、リフトした部分に新しい骨を形成します。

4) インプラントの埋入

ソケットリフトで新しい骨が十分に定着したら、その上にインプラントを埋め込みます。この段階でインプラントの固定が行われます。

5) 回復期間

手術後は数ヶ月の治癒期間が必要です。インプラントが骨としっかり結びつくまでに時間がかかります。その間は、定期的に通院して経過を確認します。

6) 最終的な歯の装着

インプラントがしっかりと骨に結びついたら、上に人工歯を取り付けて、最終的な治療が完了します。

4. ソケットリフトのメリット

ソケットリフトには、いくつかの大きなメリットがあります。

1) 骨を増やすことができる

最も大きなメリットは、骨の量が不足している部位に新しい骨を追加できる点です。これにより、インプラント治療を受けることができる可能性が大きく広がります。

2) 侵襲が少ない

ソケットリフトは、他の骨移植手術に比べて比較的侵襲が少ない手術です。切開を小さくすることができ、術後の痛みや腫れも比較的軽減されます。

3) 早期の治療開始が可能

他の骨移植法に比べて、ソケットリフトでは手術後すぐにインプラントの埋入を行うことができる場合もあります。そのため、治療期間が短縮されることが期待できます。

4) 成功率が高い

ソケットリフトは、高い成功率を誇る治療法です。特に、上顎洞の空間に影響される部分の骨量不足に対して効果的に対応できます。

5. ソケットリフトのデメリット

一方で、ソケットリフトにはいくつかのデメリットもあります。

1) 限られた適応症

すべての患者さんに適用できるわけではなく、上顎洞の状態や骨の質によってはソケットリフトが難しい場合もあります。その場合、他の治療法(例えばサイナスリフトや骨移植)を検討する必要があります。

2) 治療期間が長くなることがある

インプラントが骨と結合するまでには時間がかかるため、治療期間が長くなることがあります。特に、骨補填材が十分に骨として定着するためには数ヶ月の期間が必要です。

3) 費用がかかる

ソケットリフトを行うには、通常のインプラント治療に比べて手術の費用が高くなることがあります。骨補填材の使用や手術の難易度が影響するため、事前に費用について十分な相談が必要です。

6. ソケットリフトに向いている人とは?

ソケットリフトが適応される患者さんは、主に以下のようなケースです。

  • 上顎の奥歯部分にインプラントを希望しているが、上顎洞が近いために骨の量が足りない方。
  • 骨移植を避けたい方、または骨移植に対して不安がある方。
  • 上顎の骨を再生するためにソケットリフトを使いたいと考えている方。

ただし、患者さん一人ひとりの状態に応じて、治療法は異なるため、担当の歯科医師と十分に相談することが重要です。

7. まとめ

ソケットリフトは、骨が不足している場合でもインプラントを行うために非常に有効な治療法です。上顎洞の近くにある骨が薄くなっている部分に対して、骨を増やしてインプラントを安定させることができます。

成功率が高く、侵襲も少ないため、多くの患者さんに適応可能ですが、適応症や治療期間、費用についてしっかりと理解し、納得した上で治療を受けることが大切です。

インプラント治療を検討している方は、お気軽に当院までお問合せください。

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