歯周病の検査って何?|吉祥寺むらかみ歯科クリニック|武蔵野市吉祥寺の歯科、歯医者|土曜診療、日曜診療

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歯周病の検査って何?

歯周病の検査:早期発見と予防のためのガイド

こんにちは。吉祥寺むらかみ歯科クリニック歯科衛生士の村上です。

今日は歯周病の進行具合を判断する検査についてまとめてみました。

歯周病は、歯を支える組織に炎症が生じる病気で、進行すると歯を失う原因となります。

日本では成人の約70%が何らかの歯周病にかかっていると言われており、その予防と早期発見が非常に重要です。

この記事では、歯周病の検査方法について詳しく説明し、なぜこれらの検査が重要であるかを解説します。

 1. 視診と触診

歯周病の検査は、まず歯科医師による視診と触診から始まります。

視診では、歯茎の腫れや赤み、出血の有無を確認します。

特に歯磨きやフロスを使用した際に出血が見られる場合、歯周病の兆候である可能性があります。

また、触診では歯茎の硬さや痛みを確認します。

健康な歯茎はピンク色で引き締まっていますが、歯周病が進行すると赤く腫れ、柔らかくなります。

 2. 歯周ポケット測定

歯周ポケットとは、歯と歯茎の間の溝のことです。健康な状態ではこのポケットの深さは1~3mm程度ですが、歯周病が進行すると4mm以上に深くなります。

歯科医師は、プローブと呼ばれる専用の器具を使って歯周ポケットの深さを測定します。

この測定は、歯周病の進行度を判断する重要な指標となります。

 3. 歯科レントゲン撮影

視診や触診だけでは確認できない部分を評価するために、歯科レントゲン撮影が行われます。

レントゲン撮影により、歯を支える骨の状態を詳細に確認することができます。

歯周病が進行すると、骨が減少するため、レントゲンでその変化を捉えることができます。

特に重度の歯周病では、骨の大幅な減少が見られることがあります。

 4. プラークや歯石の検査

プラーク(歯垢)や歯石の付着状況も歯周病のリスクを判断するための重要な指標です。

プラークは食べ物のカスや細菌が混ざり合って形成されるもので、歯の表面に付着します。

プラークが硬化すると歯石となり、歯ブラシでは取り除くことができません。

歯科医師は、染色液を使ってプラークの存在を確認したり、歯石の付着具合をチェックしたりします。

 5. 細菌検査

歯周病の原因となる細菌を特定するために、細菌検査が行われることがあります。

唾液や歯周ポケットからサンプルを採取し、これを培養してどの種類の細菌がどの程度存在するかを調べます。

これにより、治療方針を決定するための貴重な情報が得られます。

6. DNA検査

最近では、DNA検査を使って歯周病菌の遺伝子を解析する方法も登場しています。

DNA検査により、より正確な診断と個別化された治療が可能になります。

この技術はまだ一般的ではないかもしれませんが、将来的には歯周病の診断と治療に大きな役割を果たすことが期待されています。

検査の重要性

定期的な歯周病の検査は、早期発見と予防のために非常に重要です。

歯周病は初期段階では自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行してしまうことが多いです。

しかし、定期的な検診を受けることで、早期に問題を発見し、適切な治療を受けることができます。

また、歯周病は全身の健康にも影響を及ぼすことが知られています。

例えば、糖尿病や心疾患、早産のリスクを高めるといった研究結果があります。

したがって、口腔内の健康を保つことは、全身の健康を維持するためにも重要です。

まとめ

歯周病の検査は、視診・触診、歯周ポケット測定、レントゲン撮影、プラークや歯石の検査、細菌検査、DNA検査など、多岐にわたる方法が用いられます。

これらの検査を定期的に受けることで、歯周病の早期発見と適切な治療が可能となります。

歯科医院での定期検診を怠らず、日常の口腔ケアを徹底することで、歯周病のリスクを大幅に減らすことができます。

健康な口腔環境を維持し、全身の健康を守るためにも、ぜひ定期的な歯周病検査を受けましょう。

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