歯医者になるのは大変?歯科医師になるまでの道のり|吉祥寺むらかみ歯科クリニック|武蔵野市吉祥寺の歯科、歯医者|土曜診療、日曜診療

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歯医者になるのは大変?歯科医師になるまでの道のり

歯科医師になるためには?歯学部受験から国家試験までの道のり

こんにちは!吉祥寺むらかみ歯科クリニック院長の村上です。

歯科医師になるための道のりは、長く、厳しいものです。

しかし、その先には患者さんの健康を守るためのやりがいのある仕事が待っています。

ここでは、歯科医師を目指す方が知っておくべきポイントを、受験から国家試験まで詳しく解説します。

歯学部受験と学費

まず、歯科医師になるためには、歯学部に進学する必要があります。

歯学部は、日本全国に限られた数の大学でしか提供されていない専門的な学部です。

一般的には国公立大学と私立大学に分かれており、入試の難易度や学費にも違いがあります。

 

受験の流れと必要な科目

歯学部に進学するためには、まず高校でしっかりと基礎学力をつける必要があります。

特に理系科目、特に生物と化学の成績が重要視されます。

歯学部の入試では、数学、理科(主に化学と生物)、英語、そして場合によっては国語や社会の科目も含まれることがあります。

国公立大学の場合、まず日本の大学入学共通テストを受験し、その成績に基づいて二次試験が行われます。

二次試験では、主に専門的な理科科目や数学、英語の試験が課され、面接や小論文が課される場合もあります。

私立大学の場合は、大学ごとに独自の試験が行われるため、志望する大学の入試情報をよく確認することが必要です。

学費について

歯学部の学費は、他の学部と比較しても非常に高額です。

国公立大学の場合、年間の授業料は約50〜60万円程度で、6年間で約300〜360万円が必要です。

一方、私立大学の歯学部は、年間で約300〜500万円程度の学費が必要で、6年間で総額2000〜3000万円ほどかかることがあります。

さらに、教科書代や実習費用、材料費なども別途かかるため、経済的な準備が重要です。

歯学部での6年間の大学生活

歯学部での6年間のカリキュラムは、他の学部に比べて非常に過密で、勉強と実習の両方をこなす必要があります。

ここでは、各学年の主な学びについて説明します。

1〜2年次:基礎医学と教養科目

最初の2年間は、基礎医学や教養科目が中心となります。

生物学や化学、物理学など、歯科医師として必要な基礎的な科学知識を学ぶほか、人体の構造や機能についても深く理解していきます。

また、一般教養科目として、心理学や英語、さらには倫理学や社会学といった幅広い分野の学習も行います。

3〜4年次:専門歯科学の学び

3年次からは、より専門的な歯科学の学習が始まります。

口腔解剖学、歯内療法学、補綴学(ほてつがく)、矯正学、そして歯周病学など、各分野の専門知識を深く学びます。

実験や実習も増え、模型を使った技術練習や、歯の治療のシミュレーションを行うこともあります。

この時期には、診断能力や治療技術の基礎を固めるとともに、将来の臨床実習に備えた準備が進められます。

5〜6年次:臨床実習とCBT

5年次からは、いよいよ臨床実習が始まります。

これは、大学附属の病院やクリニックで、実際の患者さんを相手に治療を行う実習です。

ここで学ぶのは、単なる技術だけでなく、患者さんとのコミュニケーションや診断能力、チーム医療の重要性など、実際の現場で必要な多くのスキルです。

また、臨床実習と並行して、歯科医師国家試験の前段階として「CBT(Computer Based Testing)」が行われます。

CBTは、コンピュータ上で行われる試験で、歯科医師として必要な基礎的な知識を確認するものです。

CBTは4年次に行う大学もあります。この試験に合格しなければ、国家試験を受験する資格が得られません。

歯科医師国家試験の難易度

歯学部を卒業するための最後の関門が、歯科医師国家試験です。

この試験は、歯科医師としての知識と技術を評価するものであり、非常に高い難易度を誇ります。

国家試験は、毎年2月に行われ、全体で200問以上の問題が出題されます。

内容は、歯科の専門科目から、医療倫理、さらには法規に至るまで多岐にわたります。

国家試験の合格率はおおよそ60〜70%とされていますが、年々難易度が上がっており、特に初回受験での合格が難しいと言われています。

そのため、国家試験に向けた勉強は、臨床実習の合間を縫って徹底的に行う必要があります。

まとめ

歯科医師になるための道のりは決して平坦ではありません。

歯学部受験から始まり、6年間の過密な大学生活を経て、厳しい国家試験に合格しなければなりません。

また、学費も非常に高額であり、経済的な準備も必要です。

しかし、この厳しい道を乗り越えた先には、患者さんの健康を守り、人生の質を向上させることができる、非常にやりがいのある職業が待っています。

歯科医師としての道を歩むために必要な知識と経験を、しっかりと積み上げていきましょう。

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