歯を失う原因の第1位は「歯周病」
目次
歯を失う原因の第1位「歯周病」と定期健診の重要性
歯は私たちの生活において非常に重要な役割を果たしています。
食事を楽しむだけでなく、話す、笑うといった日常の行動にも欠かせない存在です。
しかし、健康な歯を一生保つことが難しい人が多いのも事実です。
その大きな原因の一つが「歯周病」。実は、日本において歯を失う原因の第1位がこの歯周病なのです。
本記事では、歯周病とはどのような病気で、なぜ発生するのか、そして予防のために必要な「定期健診」の重要性についてお話しします。
日本における歯の喪失原因ランキング
日本人が歯を失う原因のデータを見ると、以下のような結果になっています:
- 歯周病(約40%)
- 虫歯(約30%)
- 外傷や事故など
- その他の病気や老化
中でも歯周病は、成人以降に歯を失う原因の大部分を占めています。
特に40代以降になると歯周病のリスクが急激に高まり、知らないうちに歯を失ってしまうことも珍しくありません。
歯周病とは?
歯周病は、歯と歯ぐきの間に溜まるプラーク(歯垢)に含まれる細菌が原因で起こる感染症です。以下に歯周病の進行ステージを説明します。
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歯肉炎(初期段階)
歯ぐきが赤く腫れ、ブラッシング時に出血することがあります。しかし、痛みはほとんどなく、この段階で気付く人は少ないです。 -
歯周炎(進行段階)
細菌が歯ぐきの奥に侵入し、歯を支える歯槽骨を溶かし始めます。この段階では、歯がぐらぐらしたり、口臭が強くなることがあります。 -
重度の歯周病
歯槽骨がほとんど溶けてしまい、歯が自然に抜け落ちることがあります。
歯周病の原因
歯周病は、生活習慣や口腔ケアの不足によって発生します。以下の要因が主な原因とされています。
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プラークの蓄積
正しいブラッシングをしないと、歯と歯ぐきの間にプラークが溜まり、細菌が繁殖します。 -
喫煙
タバコは歯周病のリスクを大幅に高めます。喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病にかかる確率が約2倍になると言われています。 -
ストレス
ストレスは免疫力を低下させ、細菌に対する抵抗力を弱めるため、歯周病を悪化させる可能性があります。 -
不規則な生活習慣
栄養バランスが悪い食事や睡眠不足も、歯周病の原因になることがあります。
定期健診の重要性
歯周病を予防し、健康な歯を保つためには、定期健診が欠かせません。では、なぜ定期健診がそれほど重要なのでしょうか?
1. 早期発見・早期治療
歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどありません。しかし、歯科医院で定期的に検査を受けることで、問題が小さいうちに発見し、治療することができます。
2. 専門的なクリーニング
家庭での歯磨きでは取り切れない歯石やプラークを、歯科衛生士が専門的な道具で除去してくれます。この「プロフェッショナルケア」は、歯周病予防に非常に効果的です。
3. 生活習慣指導
歯科医師や歯科衛生士は、個々の生活習慣やリスクに応じたアドバイスを提供してくれます。例えば、正しいブラッシング方法や適切なフロスの使い方、食生活の改善ポイントなどです。
4. 全身の健康管理
歯周病は全身の健康にも影響を与える可能性があります。特に糖尿病や心臓病との関連が指摘されており、定期健診を通じて歯と体全体の健康を維持することが重要です。
歯周病を予防するための習慣
歯周病の予防には、日々のセルフケアも重要です。以下のポイントを実践しましょう:
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正しいブラッシング
食後に2~3分かけて丁寧に磨き、歯と歯ぐきの間をしっかりケアしましょう。 -
デンタルフロスや歯間ブラシの使用
歯ブラシだけでは取り切れない汚れを除去するために、これらのアイテムを使う習慣をつけましょう。 -
定期健診を受ける
最低でも半年に一度、歯科医院で健診を受けることをおすすめします。 -
禁煙
喫煙は歯周病のリスクを大幅に高めるため、禁煙を検討しましょう。 -
バランスの良い食事
野菜や果物を多く取り入れ、歯や歯ぐきを健康に保つ栄養素を積極的に摂取しましょう。
まとめ
歯を失う主な原因である歯周病は、初期段階で適切な対策を取ることで予防可能な病気です。
そのためには、日々のセルフケアと定期健診の両方が欠かせません。
「まだ大丈夫」と思わず、早めに歯科医院で検診を受け、プロのアドバイスを活用しましょう。
一生涯、自分の歯で食事を楽しむために、今すぐ行動を始めてみてはいかがでしょうか?
あなたの次のステップ
この記事を読んで「定期健診を受けよう」と思った方は、ぜひ最寄りの歯科医院に相談してください。
歯の健康を守る第一歩は、定期的なケアから始まります!