歯ぐきが腫れた!考えられる原因と今すぐできる対処法
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歯ぐきが腫れた!考えられる原因と今すぐできる対処法
「歯ぐきが腫れて痛い」「噛むとズキズキする」「頬まで腫れてきた気がする」
そんな症状が出ると、不安になりますよね。
歯ぐきの腫れは、一時的な炎症から、放置すると歯を失う原因になる歯周病まで、さまざまな要因があります。
今回は、歯ぐきが腫れる原因と、自宅でできる応急処置、そして歯科医院での治療について詳しく解説します。
■ 歯ぐきが腫れる主な原因5つ
① 歯周病(歯肉炎・歯周炎)
最も多い原因が歯周病です。
歯と歯ぐきの境目にプラーク(歯垢)がたまり、細菌が繁殖することで炎症を起こします。
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歯ぐきが赤く腫れる
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歯磨きで血が出る
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口臭が気になる
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歯が浮く感じがする
といった症状が見られたら要注意です。
放置すると骨が溶けて、最終的には歯が抜けてしまうこともあります。
② 虫歯が進行して、根の先に膿がたまっている
虫歯が深く進行し、歯の神経にまで細菌が入ると、
歯の根の先に膿(うみ)がたまり、歯ぐきが腫れることがあります。
特徴的なのは、
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歯ぐきの一部がポコッと腫れている
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押すと痛い
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噛むと強く痛む
といった症状です。
この場合は、根の中を洗浄・消毒する**根管治療(こんかんちりょう)**が必要になります。
③ 親知らずの周りの炎症(智歯周囲炎)
親知らずが生えかけていたり、斜めに生えている場合、
周りに汚れが溜まりやすくなり、歯ぐきの腫れや強い痛みを起こします。
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奥歯の後ろが腫れている
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口が開けにくい
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のどや頬まで痛む
といった場合は、**智歯周囲炎(ちししゅういえん)**の可能性があります。
抗生物質や洗浄などで炎症を抑え、落ち着いてから抜歯を検討します。
④ 詰め物・被せ物の不適合
詰め物や被せ物の縁が合っていないと、そこに汚れが溜まりやすく、歯ぐきが炎症を起こすことがあります。
また、治療後すぐに腫れた場合は、かみ合わせの圧や治療刺激による一時的な反応のこともあります。
⑤ 歯の外傷・食べ物による刺激
硬い食べ物(フランスパンやナッツなど)が歯ぐきに当たったり、
歯ブラシの毛先が強く当たることで、一時的に腫れることもあります。
この場合は、刺激を避けて安静にしていれば数日で改善します。
■ 今すぐ自分でできる応急処置
歯ぐきが腫れているときに、まず気をつけたいのは「悪化させないこと」。
痛みを和らげるためにできる応急処置をご紹介します。
1. 口の中を清潔に保つ
強く磨くと逆効果ですが、やさしく丁寧に歯磨きをして汚れを残さないようにしましょう。
歯ブラシが当てにくい部分は、うがい薬やぬるま湯のうがいで清潔を保ちます。
2. 腫れた部分を冷やす(外から)
頬の上から冷たいタオルや保冷剤を軽く当てると、痛みや腫れが和らぎます。
※氷を直接歯ぐきに当てるのはNGです。
3. 熱いお風呂・飲酒・運動は避ける
血流が増えることで腫れが悪化するため、
症状があるときは熱いお風呂・飲酒・激しい運動は控えましょう。
4. 市販の痛み止めを使用してもOK
我慢できない痛みがあるときは、**市販の鎮痛剤(ロキソニン・イブなど)**を一時的に使用しても構いません。
ただし、あくまで一時しのぎ。痛みが続く場合は早めの受診が大切です。
■ 歯科医院での治療内容
原因によって、治療方法は異なります。
原因 | 主な治療内容 |
---|---|
歯周病 | 歯石取り・歯周ポケットの洗浄・定期的なクリーニング |
虫歯・根の感染 | 根管治療・詰め物や被せ物の再治療 |
親知らずの炎症 | 抗生物質投与・洗浄・抜歯検討 |
詰め物の不適合 | 詰め物や被せ物の調整・作り直し |
早めに原因を突き止めることで、再発防止や抜歯回避につながります。
■ 放置するとどうなる?
「少し腫れてるけど、そのうち治るかも」と思って放置すると、
炎症が広がって膿がたまったり、顎の骨にまで感染が及ぶことがあります。
痛みがなくなっても、細菌が残って再発することも多いため、
腫れが1週間以上続く・繰り返す場合は必ず歯科受診を。
■ まとめ:歯ぐきの腫れは、体のサインです
歯ぐきの腫れは、口の中で起きている「炎症」のサイン。
一時的に治まっても、原因を取り除かなければ繰り返します。
吉祥寺むらかみ歯科クリニックでは、
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CT・レントゲンによる原因の特定
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拡大鏡を使った精密治療
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痛みを抑えた丁寧な処置
を心がけ、再発しにくい治療を行っています。
💬 歯ぐきの腫れ・痛みを感じたら、我慢せず早めにご相談ください。
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