歯が抜けたところ、どんな治療法があるの?
- 2023年12月19日
- むし歯
歯が抜けたところ、どんな治療法があるの?
こんにちは。吉祥寺むらかみ歯科クリニック 院長の村上です。
今日は、『欠損補綴』についてお話しさせていただきます。
抜歯などで歯がないところに被せ物や入れ歯などで歯を補う治療を『欠損補綴』といいます。
欠損補綴は、患者さんのお口の状況や希望に合わせて、治療方法を一部選択することができます。
なぜ歯を補う必要があるの?
歯を失った場合、そのままにしておくと食事など生活において困難が生じるばかりでなく、歯並びを乱し、身体のさまざまな病気の原因にもつながる恐れがあります。
欠損補綴の種類
義歯(入れ歯)
異物感や噛みにくさに慣れるまで時間がかかります。違和感が大きいです。
取り外しができるため、お手入れはしやすいです。
また、隣の歯を大きく削る必要がありません。
保険の入れ歯と保険外の入れ歯を選択することができます。
治療のすすめかた
①歯を抜いたところの歯茎が治ったことを確認してから、入れ歯の型どりをします。
②入れ歯の大きさや種類によって、完成までの回数は変わります。
③入れ歯が完成したら、患者さまのお口に合わせながら調整をします。
④入れ歯の調整で、その後何度かご来院いただきます。
ブリッジ
義歯(入れ歯)にくらべて違和感が少ないです。
支台歯(ブリッジを支える歯)に接着剤で固定されるため、取り外しはできません。
両どなりの支台になる歯を大きく削らなければなりません。
また、噛むときに加わる力はほとんど支台歯にかかるため、支台歯となった歯の寿命も短くなります。
欠損歯(失った歯)の数が多く、残っている支台歯では支えきれない場合は、この治療方法は選択できません。
保険のブリッジと保険外のブリッジを選択することができます。
保険のブリッジには一部制限があります。
治療のすすめかた
①歯を抜いたところの歯茎が治ったことを確認してから、支台になる歯の形を整えます。(場合によっては、支台になる歯の神経を取る必要があることもあります。)
②ブリッジの型どりをします。
③ブリッジが完成したら、患者さまのお口に合わせながら調整をします。調整後、接着剤で固定します。
インプラント
インプラントとは、失った歯の部分に人工の歯根を植え込み、しっかりと人工歯根と周囲組織(あごの骨など)を結合させ、その上に固定式の歯をとりつける治療法です。インプラントが完全に周囲組織と結合するためには、インプラントをあごの中に3~6ヵ月のあいだ埋め込んでおくことが必要です。
骨にしっかりくっつけば安定もよく、違和感がありません。
また、両どなりの歯に負担がかかることもありません。
ただし、インプラントを入れた後は、より口腔清掃に気を付けなければいけません。
保険外診療となります。
治療のすすめかた
①歯を失ったところにインプラント治療が可能かどうか、CTレントゲンや模型などで確認します。
②インプラントをあごの骨に埋め込みます。その後、3~6ヵ月はインプラントと周囲組織が結合するのを待ちます。その間、見た目や機能性に影響がある場合は仮歯や入れ歯を使用してもらうこともあります。
③簡単な外科手術により、インプラントと上部の連結装置を接続します。
④上部の被せ物の型どりをします。
⑤被せ物が完成したら、患者さまのお口に合わせながら調整し、その後固定します。
以上、今日は欠損補綴についてお話しさせていただきました。
抜かなければいけない歯がある方、抜歯後の治療方法でお悩みの方は、ぜひ一度当院までご相談ください。
患者さまひとりひとりに合った最適な治療方法をご提案します。