乳歯がなかなか抜けない!どうしたらいいの?|吉祥寺むらかみ歯科クリニック|武蔵野市吉祥寺の歯科、歯医者|土曜診療、日曜診療

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歯科コラム

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乳歯がなかなか抜けない!どうしたらいいの?

乳歯がなかなか抜けない!乳歯晩期残存とは?

こんにちは。吉祥寺むらかみ歯科クリニック院長の村上です。

今日は、乳歯がなかなか抜けない、「乳歯晩期残存」について解説します。

乳歯晩期残存とは、乳歯が本来抜けるべき時期を過ぎても残っている状態を指します。

通常、乳歯は6歳頃から12歳頃にかけて永久歯に置き換わります。

しかし、何らかの理由でこの置き換わりが正常に進まない場合、乳歯が長期間残ることがあります。

この現象は、子どもだけでなく、成人にも見られることがあります。

 乳歯晩期残存の原因

乳歯晩期残存の原因は様々です。以下に主な原因を挙げます。

1. 永久歯の欠如

 生まれつき永久歯が存在しない場合、乳歯が抜けずに残ることがあります。

この状態は「先天性欠如」と呼ばれ、特定の永久歯が形成されないことによって引き起こされます。

2. 永久歯の異常位置

 永久歯が正常な位置に形成されず、他の歯や骨に埋もれてしまう場合、乳歯が抜けずに残ることがあります

このような状態は「埋伏歯」と呼ばれます。

3. 乳歯の根の吸収不全

通常、永久歯が生えてくる際には乳歯の根が吸収され、自然に抜けるようになります。

しかし、何らかの理由でこの吸収が不完全な場合、乳歯が抜けずに残ることがあります。

4. 口腔内のスペース不足

永久歯が生えるためのスペースが不足している場合、乳歯が抜けずに残ることがあります。これは、歯並びの問題や顎の成長不足が原因となることが多いです。

 乳歯晩期残存の影響

乳歯晩期残存は、以下のような影響を及ぼす可能性があります。

1. 咬合不全

乳歯が長期間残ることで、咬合(噛み合わせ)に問題が生じることがあります。

特に、永久歯が正しい位置に生えてこない場合、咬合のバランスが崩れることがあります。

2. 審美的な問題

 前歯など目立つ部分に乳歯が残ると、審美的な問題が生じることがあります。

特に、成人の場合、乳歯は小さくて形状も異なるため、見た目に影響を与えることがあります。

3. 口腔内の健康問題

 乳歯が長期間残ることで、周囲の歯や歯肉に悪影響を及ぼすことがあります。

例えば、乳歯の周囲に虫歯や歯周病が発生するリスクが高まります。

乳歯晩期残存の治療法

乳歯晩期残存の治療法は、個々のケースに応じて異なります。

以下に一般的な治療法を紹介します。

1. 乳歯の抜歯

乳歯が残っている場合、必要に応じて抜歯が行われることがあります。

抜歯後は、欠損部を補うための治療が必要となります。

2. 矯正治療

乳歯晩期残存が原因で歯並びや咬合に問題がある場合、矯正治療が行われることがあります。

矯正装置を用いて、歯並びを整え、永久歯の正常な位置への誘導が図られます。

3. インプラント治療

永久歯が欠如している場合、インプラント治療が選択されることがあります。

インプラントは人工歯根を顎骨に埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療法です。

4. ブリッジや義歯

永久歯の欠如が原因で乳歯が残っている場合、ブリッジや義歯を用いて欠損部を補う治療が行われることがあります。

これにより、咬合機能や審美性が改善されます。

乳歯晩期残存の予防

乳歯晩期残存を予防するためには、早期発見と適切な治療が重要です。

以下に予防のためのポイントを挙げます。

1. 定期的な歯科検診

定期的に歯科検診を受けることで、乳歯の状態や永久歯の発育状況を確認することができます。

特に、乳歯の抜け替わりが遅れている場合は、早期に対応することが重要です。

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2. 適切な口腔ケア

乳歯と永久歯の健康を保つためには、適切な口腔ケアが必要です。

毎日の歯磨きやフロスの使用、バランスの取れた食事が重要です。

3. 歯科矯正の検討

子どもの成長過程で歯並びや咬合に問題が見られる場合は、早期に歯科矯正を検討することが望ましいです。

これにより、乳歯晩期残存のリスクを減少させることができます。

まとめ

乳歯晩期残存は、乳歯が本来抜けるべき時期を過ぎても残っている状態であり、様々な原因によって引き起こされます。

この状態が続くと、咬合不全や審美的な問題、口腔内の健康問題が生じる可能性があります。

治療法としては、乳歯の抜歯や矯正治療、インプラント治療、ブリッジや義歯の装着などがあります。

予防のためには、定期的な歯科検診や適切な口腔ケアが重要です。

乳歯晩期残存に関する問題がある場合は、早期に歯科医師に相談し、適切な対応を行うことが大切です。

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