どうして根の治療は何回もかかるの?|吉祥寺むらかみ歯科クリニック|武蔵野市吉祥寺の歯科、歯医者|土曜診療、日曜診療

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歯科コラム

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どうして根の治療は何回もかかるの?

どうして根の治療は何回もかかるの?

こんにちは。吉祥寺むらかみ歯科クリニック院長です。

皆さんは、神経を取る治療のために何回も通院した経験はありますか?

歯の根っこの治療を「根管治療」といいますが、通院回数がかかるのにはちゃんとした理由があります。納得のいく治療にするためにも、長引く理由をこの機会に把握しておきましょう。

根管治療は何を行っている?

ファイルとよばれる小さな器具を使って、歯の神経がある歯髄(しずい)や、感染した組織を少しずつ取り除いていきます。歯髄は植物の根のように細かく枝分かれしているため、1回の治療で完全に取りきることはできません。感染がみられた場合は、治療期間がより長くなる傾向にあります。

根管治療の手順

・麻酔をする(神経が生きている場合)

・歯を削って内部が見えるようにする

・ファイルを使って歯髄や感染組織を除去する

・除去と消毒を数回繰り返す

・歯の内部がきれいになったことを確認する

・歯の内部に特殊な材料を詰める

・被せ物を入れるための土台を作る

・完成した土台をセットして被せ物の型取りをする

・被せ物をセットして調整したら終了

根管治療はどれくらいかかる?

根管治療は、軽度の虫歯治療のように当日で終わるものではありません。少なくとも2回の通院が必要で、根管治療が終わったあとは土台と被せ物を作るためにまた数回通っていただきます。

根管治療の平均的な回数について

「根管治療のみ」でみた場合の平均的な通院回数は、前歯は23回、奥歯は34回程度で、根管の本数が多ければそれだけ回数がかかります。痛みが長引いているときや組織に感染がみられた場合はさらに回数が増える傾向にあり、3か月〜半年以上かかる方も珍しくありません。

根管治療を中断するとどうなる?

根管治療をすると、治療前に感じていた痛みや不快感はいずれなくなります。しかし、症状がないからといって、治療を続ける必要がないというわけではありません。細菌が残っている状態で止めるのは大きなリスクをともないます。

治療を中断した場合の影響について

歯髄や感染組織が残っている状態で治療を止めてしまうと、歯の内部で細菌が増殖して、強い痛みがでたり、根尖病巣(歯根の先に膿がたまる病気)を発症したりすることがあります。状態が悪化すると最悪の場合抜歯が必要になりますので、根管治療はかならず最後まで続けるようにしましょう。

根管治療を早く終わらせたい方へ

根管治療は、数回の通院が必要です。途中で痛みや違和感がなくなりますが、治ったわけではありませんので通院をやめないようにしましょう。症状がなくても最後まで適切な間隔で通院することが、根管治療を早く終わらせるポイントです。

強い痛みや鈍い痛みを感じる方は、根管治療が必要になる可能性が高い傾向にあります。早めに歯科医院へご相談ください。

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