お子さまの虫歯予防に大切なこと① フッ素
- 2023年11月11日
- 小児
お子様の虫歯予防に大切なこと
こんにちは。吉祥寺むらかみ歯科クリニック 歯科衛生士の村上です。
だんだんと寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今日は、ご質問を多くいただく、お子さまのご家庭でのフッ素ケアについて、
お話しさせていただきます。
フッ素はどんな働きがあるのか
フッ素には大きく分けて、3つの働きがあります。
①歯の質を強くする
食べ物などにより、お口の中は酸性に傾いてしまいます。
その酸に負けないように、歯の質を強くしてくれる働きがあります。
むし歯になりにくくしてくれます。
②再石灰化の促進
お口の中が酸性になり歯が溶けてしまった(脱灰といいます)ところに、
カルシウムやリンを補給し、初期むし歯を修復させる働きがあります。
③細菌の抑制
歯磨きで落としきれていないお口の中の細菌の活動を抑え、酸が作られるのを抑える働きがあります。
上記のように、フッ素にはたくさんの効果があります。
歯科医院での定期的なフッ素塗布と、フッ素入り商品を使ったホームケアが、お子さまのむし歯予防にとても大切になってきます。
続いて、年齢別のフッ素濃度と使用量についてご説明します。
歯が生え始めてから2歳までのお子様さま
歯磨き粉やジェルのフッ素濃度 900~1000ppm
使用量 米粒程度(1~2㎜程度)
歯が生え始めたら、まずはガーゼやコットンを使ってお口のケアを始めましょう。
慣れてきたら、子ども用の歯ブラシとフッ素を使っての歯磨きを習慣化していきましょう!
うがいができないお子さまにはフッ素ジェルがおすすめです。
歯磨き粉やジェルはお子さまの手が届かないところに保管するようにしましょう。
当院おすすめフッ素ジェル『チャイルドケア』 税込み550円で販売しております。
グレープ味とパイン味を取り扱っております。
3~5歳のお子さま
歯磨き粉やジェルのフッ素濃度 900~1000ppm
使用量 グリンピース程度(5㎜程度)
フッ素の濃度は2歳以下と変わりませんが、少し使用量が変わってきます。
子供用歯ブラシの毛先三分の一程度つけてあげるといいでしょう。
お子さまご自身だと量の調節が難しいかと思いますので、保護者の方がつけてあげてください。
うがいをする場合は、少量の水で一回のみにすることで、フッ素が流れ出てしまうのを防ぐことができます。
歯磨き粉やジェルは、何種類か違うフレーバーを揃えておくと、お子さまも楽しく歯磨きできますよ!
6歳以上のお子さま
歯磨き粉やジェルのフッ素濃度 1400~1500ppm
使用量 歯ブラシ全体(1.5~2㎝程度)
6歳以上のお子さまは、成人と同じフッ素濃度の歯磨き粉を使いましょう。
使用量も成人と同じで大丈夫です。
うがいは少量の水で一回のみ行いましょう。
1400~1500ppmの歯磨き粉は子ども用の商品があまり販売されていないので、
ミントの辛味や清涼感が苦手なお子さまはこちらの歯磨き粉がおすすめです。
『チェックアップ スタンダード マイルドピュアミント』
当院で税込み600円で販売しております。
辛味がマイルドで子どもから大人まで使えます♪
以上、お子さまのフッ素についてお話しました。
ご不明な点はいつでもスタッフまでお尋ねください。