お口の渇きにお悩みの方へ(ドライマウス)
- 2023年12月1日
- お口の悩み
お口の渇きにお悩みではありませんか?
こんにちは。吉祥寺むらかみ歯科クリニック 院長の村上です。
今日は、お口が乾く症状『ドライマウス』について、お話しします。
お口が乾くと、こんな症状が現れます
ドライマウスの患者さんは、推定で800万人、潜在的には3,000万人ほどいるだろうとも言われています。
口が乾くのは唾液が出ないからなのですが、ずっと口を開けたままにしていても、当然乾いた状態になります。両方が重なると、いっそう乾いた状態が加速されます。
口が乾いた状態にあると、、、
のどが渇いて常に水分が欲しくなる
口の中がネバネバしたり、カラカラになって不快
ぱさぱさした触感の食べ物が口の中に張り付く
味覚の異常
食べ物を飲み込むのが辛い
舌が痛い
入れ歯が痛くてつけていられない
などの症状がでます。
それだけではなく、ドライマウスになるとむし歯や歯周病、さらには風邪や肺炎を発症しやすくなります。
口が乾く原因は?
原因のうち、最も多いのが薬の副作用とストレス、筋力低下・老化です。
さらに糖尿病、脳血管障害、シェーグレン症候群などの疾患や、放射線治療が原因となっている場合があります。
薬の副作用
睡眠薬、精神安定剤、抗うつ剤、抗アレルギー剤、風邪薬などは、ドライマウスを引き起こします。
降圧剤や不整脈に関する薬、骨粗しょう症治療薬、抗がん剤などにもドライマウスを引き起こすものがあります。
ご自身の判断で治療薬を飲むのをやめるのは危険です。必ず主治医との相談が必要です。
ストレス
人はストレスを感じると、口やのどに渇きを覚えます。唾液を分泌する唾液腺は『自律神経』に支配されています。緊張すると、交感神経が優位になり、サラサラとした唾液の分泌を止め、ネバネバした唾液を少し出します。口の中が粘つくのはそのためです。
リラックスした状態では、サラサラした唾液が多く出ます。
筋力低下と老化
唾液腺は筋肉に囲まれていて、刺激を受けて唾液を分泌しているため、筋力低下は直接唾液の減少につながります。
また、筋力低下した舌が重力により下がるため、就寝時に舌が気道を閉鎖してしまうことがあります。口呼吸が進み、口腔乾燥が生じます。
ドライマウスかな?セルフチェックしてみましょう
□お口が乾く
□お口が乾いて話しにくい
□飲み物がないと食事が難しい
□夜間、水を飲むために起きる
□舌がひび割れやすく、口角炎を起こしやすい
□むし歯や歯周病になりやすい
以上の該当項目が2つ以上ある方は要注意です!
ドライマウスでお悩みの方へ
ドライマウスは複数の原因が重なって生ずる場合が多いため、できるだけ正確に原因調査をすることが必要です。
まずは、歯科医院での相談をオススメします。他科との連携が必要な場合は、こちらで紹介状を書く場合もあります。
ぜひ一度、当院にご相談ください。