虫歯の初期症状、実はこんなサインが!
- 2025年5月13日
- むし歯
目次
虫歯の初期症状、実はこんなサインが!
こんにちは。吉祥寺むらかみ歯科クリニック院長の村上です。
「虫歯は痛くなってから歯医者に行けばいい」と思っていませんか?
実はそれ、かなり危険です。虫歯は初期段階ではほとんど痛みを感じないことが多く、気づいたときにはすでに進行しているケースが少なくありません。
そこで今回は、虫歯の初期症状について詳しく解説します。
放置するとどうなるのか、どんなときに歯医者に行けばいいのかも紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
虫歯の進行ステージとは?
虫歯は進行度によって「C0~C4」に分類されます。
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C0(シーゼロ):初期の虫歯(要観察)
歯の表面が白く濁ったように見える状態。痛みはなく、自覚症状もほとんどなし。 -
C1:エナメル質の虫歯
歯の一番外側(エナメル質)が少し溶け始めた状態。冷たいものがしみることも。 -
C2:象牙質まで進んだ虫歯
甘いものや冷たい飲み物がしみたり、痛みが出始める。ここから虫歯の進行が早くなる。 -
C3:神経(歯髄)に達した虫歯
強い痛みが出る。神経を取る「根の治療」が必要になるケース。 -
C4:歯の根しか残っていない状態
抜歯が必要なこともあり、最悪の場合、入れ歯やインプラントになることも。
初期の虫歯、こんなサインに要注意!
1. 歯の表面が白く濁っている
虫歯になり始めると、歯の表面がツヤを失って白っぽく濁ります。
これはエナメル質の脱灰が始まっているサイン。見た目にはわかりにくいですが、光の当たり方でうっすら白く見えることがあります。
2. 冷たいものが少ししみる
C1~C2の段階では、冷たい飲み物やアイスなどで「キーン」と一瞬だけしみることがあります。
ただし、痛みが一瞬でおさまるので、「気のせいかな?」と放置しがちです。
3. 歯の表面にザラつきがある
舌で歯をなぞったときに「なんとなくザラついている」「つるつるじゃない」と感じたら要注意。
エナメル質が溶け始めている可能性があります。
4. 甘いものを食べたときだけ痛む
甘いものがしみる場合は、虫歯が**象牙質まで進行している(C2)**かもしれません。
「チョコレートだけ痛い」「キャラメルで違和感がある」といった症状があるときは、早めの受診をおすすめします。
5. フロスや歯間ブラシが引っかかる
虫歯が歯と歯の間にできている場合、フロスが引っかかったり切れやすくなったりすることがあります。
目に見えない場所で進行していることが多いため、気づいたときが受診のタイミングです。
なぜ初期の虫歯で歯医者に行くべきなの?
虫歯は自然に治ることはありません。
初期段階であれば、削らずにフッ素塗布や生活習慣の改善で進行を抑えることができますが、症状が進むと治療が大がかりになります。
たとえばC3以降では、神経を取る「根管治療」が必要になり、治療回数や費用、歯へのダメージも大きくなります。
歯は一度削ると元に戻りません。だからこそ、「あれ?」と思った時点で歯科医院を受診することがとても大切なのです。
虫歯を防ぐには?
虫歯予防のポイントは以下の3つです。
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毎日の丁寧な歯磨き
特に寝る前の歯磨きが重要です。歯間ブラシやフロスも併用しましょう。 -
定期検診(3~6ヶ月に1回)
初期虫歯の発見、歯石除去、フッ素塗布ができます。 -
間食・糖分のとり方に注意
頻繁に甘いものを摂ると、口の中が酸性になりやすくなります。食べる回数・時間帯に注意を。
まとめ:小さなサインを見逃さないで!
虫歯は、痛みが出る前に気づけるかどうかが、その後の治療を大きく左右します。
「白く濁っている」「しみる」「ザラザラする」など、些細な変化でも、虫歯の始まりかもしれません。
当院では、痛みのない初期虫歯の診断にも力を入れており、できるだけ削らず・抜かない治療を心がけています。
気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。