とっても危険!ダラダラ食べの歯の影響って?
目次
ダラダラ食べの歯への影響について
こんにちは。吉祥寺むらかみ歯科クリニック院長の村上です。
日常生活の中で、私たちはしばしば「ダラダラ食べ」をしてしまいます。
特に仕事中やテレビを見ながら、または勉強の合間などに、気づけば何かを食べ続けていることがあります。
この「ダラダラ食べ」は、実は私たちの歯や口腔内の健康に深刻な影響を与える可能性があります。
本記事では、ダラダラ食べが歯に及ぼす影響について詳しく説明し、健康な歯を保つための対策について考えてみたいと思います。
ダラダラ食べのメカニズム
まず、ダラダラ食べとは何かを明確にしましょう。
ダラダラ食べとは、定期的な食事時間以外に、長時間にわたって少量の食べ物を摂取し続けることを指します。
この習慣は、特にスナックやお菓子、甘い飲み物などの間食でよく見られます。
ダラダラ食べは、私たちの口腔内環境にさまざまな影響を及ぼします。
ダラダラ食べが歯に与える影響
1. プラークの増加
ダラダラ食べをすると、食べ物のカスや糖分が長時間にわたって口腔内に残ることになります。
これにより、プラーク(歯垢)が増加しやすくなります。
プラークは歯に付着する細菌の塊であり、これが酸を生成することで歯のエナメル質を攻撃します。
この酸の攻撃により、むし歯が発生しやすくなるのです。
2. 酸性環境の持続
通常、食事をすると口腔内のpHが一時的に低下します。
食事が終われば、唾液の働きによってpHが正常値に戻ります。
しかし、ダラダラ食べをすると、口腔内のpHが常に低下した状態が続くため、歯が酸にさらされる時間が長くなります。
これにより、エナメル質が溶けやすくなり、むし歯のリスクが増大します。
3. 唾液の分泌減少
唾液は口腔内の健康を保つために重要な役割を果たします。
唾液には酸を中和する働きがあり、食べ物のカスを洗い流す効果もあります。
しかし、ダラダラ食べをすると、食事の頻度が増えすぎて唾液の分泌が追いつかなくなり、口腔内が乾燥しやすくなります。
これにより、むし歯や口臭の原因となります。
ダラダラ食べの習慣を改善する方法
ダラダラ食べが歯に与える悪影響を防ぐためには、以下のような対策を講じることが重要です。
1. 食事の時間を決める
定期的な食事時間を守ることで、ダラダラ食べの習慣を防ぐことができます。
食事の間に小腹がすいた場合は、ナッツや果物などの健康的なスナックを選び、糖分の多いお菓子や飲み物を避けるようにしましょう。
2. 水を飲む
食事や間食の後に水を飲むことで、口腔内の酸を洗い流し、pHを正常に保つ手助けをします。
特にダラダラ食べを避けるためには、間食の代わりに水を飲む習慣をつけることが有効です。
3. キシリトールガムを噛む
キシリトールガムは、唾液の分泌を促進し、口腔内の酸を中和する効果があります。
食事の後や間食の際にキシリトールガムを噛むことで、むし歯の予防に役立ちます。
4. 定期的な歯科検診
定期的に歯科検診を受けることで、早期にむし歯や歯周病を発見し、適切な治療を受けることができます。
また、歯科医から適切な口腔ケアのアドバイスを受けることも重要です。
ダラダラ食べの影響を防ぐために
ダラダラ食べは、一見無害な習慣に思えるかもしれませんが、実際には私たちの口腔内の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
むし歯や歯周病のリスクを低減するためには、食事の時間を守り、間食の選び方に気を付けることが重要です。
水を飲む習慣やキシリトールガムの利用も、口腔内の健康を保つために有効です。
また、定期的な歯科検診を受けることで、問題が早期に発見され、適切な治療を受けることができます。
ダラダラ食べを改善し、健康な歯を維持するためには、日々の生活習慣を見直すことが欠かせません。
口腔内の健康を保つために、今日からできることを始めてみましょう。