親知らずって抜いたほうがいいの?
- 2024年3月2日
- お口の悩み
目次
親知らずって抜いたほうがいいの?
こんにちは。吉祥寺むらかみ歯科クリニックの院長の村上です。
親知らずが生えているけど、抜いたほうがいいのか悩んでいる方は、多くいらっしゃると思います。しかし、必ずしも抜歯しなければいけないわけではありません。
「抜いたほうが良い親知らず」と、「抜かなくても良い親知らず」についてお話します。
そもそも親知らずって何?
親知らずとは、一番手前の前歯から数えて8番目の歯で、一番奥に生えてくる歯です。「智歯」、「第三大臼歯」とも呼ばれます。
18~22歳ごろに生えてくる方が多いですが、時期には個人差があり、30~40代で生えてくる方もいます。
他の歯に比べて時期が遅く、親に知られずに生えてくることが、「親知らず」の名前の由来と言われています。
親知らずは必ず生えてくるの?
一般的には親知らずは、上下左右4本ありますが、親知らずがもともとない方や、4本そろっていない方もいます。
埋まったまま出てこなかったり、傾いた状態できちんと生えてこないことも多いです。
抜いたほうが良い親知らず
親知らずが横向き、斜めに生えている場合
横向きや斜めに生えている場合、歯ブラシがうまく届かず、虫歯や歯周病の原因になってしまいます。
また、親知らずの隣の歯の虫歯や歯周病のリスクも上がってしまいます。
噛みあっていない場合
親知らずが上下どちらかに生えていて、かみ合っていない場合、かみ合わせが悪くなってしまう可能性があります。
親知らずが虫歯や歯周病になっている場合
親知らずが虫歯、歯周病になってしまうと、他の歯にも影響が出てしまいます。虫歯や歯周病が軽度の場合は、治療して残すこともできますので、ご相談ください。
抜かなくても良い親知らず
歯として機能している場合
きれいにまっすぐ生えていて、かみ合わせも問題ない場合は、抜歯の必要性はありません。
ほかの歯を抜かなければいけなくなったときに、ブリッジの土台としての活用や、失った歯の場所に移植できることもあります。親知らずは歯ブラシが届きにくく、セルフケアが難しいので、定期的な検診が必要となります。
歯茎に埋まっており、痛みがない場合
親知らずが歯茎の中に完全に埋まっている場合は、抜歯の必要がないケースが多いです。
親知らずで悩んでいる方へ
親知らずは歯ブラシやフロスなどの清掃用具が届きにくいので、ご自分でのケアだけですと、歯茎が腫れてしまったり虫歯になってしまう可能性が高いです。
ぜひ一度当院にご相談ください。